トップセールスにも輝いたことのあるファイナンシャルプランナーに保険と言う金融商品をどう考えれば良いのかを解説してもらいました。

今後、ご自身で保険を検討する際の参考になるとうれしいです。

これからお話する8つの資金を自分の家庭に当てはめてみてください。
今後の人生における改善点など明確に計画を立てることが出来ます。

そしてこの8つの資金は、ほとんど保険という金融商品で準備することも可能になっています。

自分自身どの資金が必要で、どの資金が必要ではないか、下記をみながら当てはめてみてください。

人生にとって必要な8つの資金


図作成:ママペディア

万が一の資金準備

万が一、一家の大黒柱が働けなくなった時(死亡・高度障害状態)の資金です。

一家の大黒柱がお給料として毎月の収入がストップしてしまった場合を考えてみてください。

守らなければいけない家族がいる方は必要になってくるお金です。

これは子供が大学を卒業するまでを想定して資金計画を立ててください。

また、お金を稼いでいなくても、家事育児の中心にいる、専業主婦・主夫にもし万が一の事があったら家庭は円滑に回るか一度想像してみてください。

今までと同じように一家の大黒柱は、外で仕事が出来るでしょうか?

近くに頼れる親族がいなかった場合に、専業主婦・主夫の代わりに家事育児をしてくれる、ベビーシッターや家事代行が必要になってくる家族もいるかもしれません。

大黒柱の保障だけではなく、家庭を守っている専業主婦・主夫の保障も一度目を向けてみましょう。

【参考】

教育資金準備

子供への教育資金です。

家庭によって考え方はさまざまですが、幼稚園から大学まで全て私立の学校に行く場合は、トータルで2000万円以上お金が必要になります。


図作成:ママペディア

※参考元:幼稚園~高等:子供の教育費 平成26年文部科学省調査
大学:平成28年度学生生活調査独立行政法人日本学生支援機構

大学費用だけ考えた場合も、大学の入学金含め初年度費用は約200万円近く必要になってきます。

しかし、教育費ですが、これを全てご家庭で用意するわけではありません。

教育費の考える時には、助成金・補助金を知る事が重要

自治体や私立学校によっては、借金となる奨学金ではなく、返済が不要な助成金・補助金が色々とあります。

教育費を考える時は、これらの助成金も踏まえて、ご家庭でどのくらい用意をすれば卒業までの学費が用意できるのかを考える必要があります。

教育資金で貰えるお金については別で事例をふまえて詳しく紹介したいと思います。

【参考】

ここを抑えないと、本当に必要な教育資金がわからず、金額だけにおびえることになります。

子供の結婚資金準備

子供の結婚資金の援助は考えていますか?
親・親族からの援助金は全国平均で195万円だそうです。
結婚費用とご祝儀・親の援助 親ごごろゼクシィより

これも家庭によって考え方は違うと思います。
私自身は、親からの援助を受けたので、同じように子供に援助したいと思っています。

援助したい場合は、こちらも準備をしていく必要があります。

医療費準備

今入院一日あたり平均21,000円と言われています。
入院の為の貯蓄はしていますか?

しかし、高額療養費制度があるので、医療保険は不要と言う考えもあります。
また、加入している健康保険によって、独自に付加給付がある場合もあります。

例えばソニー健康保険組合では、高額療育費制度とは別に付加給付があり、個人の負担額は病院1か所での1月の負担額は月20,000円が最大になります。
高額療養費とソニー健保の付加給付 ソニー健康保険組合

しかし、高額医療費を利用しても差額のベッド代などは自費になりますし、独自の付加給付も給付は3か月後などで、ある程度の資金は事前に用意が必要です。

この資金を用意していないのであれば、医療保険が必要になってきます。

また、自費で対応になる先進医療に備えたいと言うのであれば、最低限の医療保険と先進医療特約に加入すると言う考えもあります。

このように医療費においては、それほど大きな保障は必要ありませんが、
一時払いの資金がない、万が一の際には、先進医療なども保険でカバーしておきたいと言う人は、保険での対応が必要になります。

葬儀費用

葬儀費用はグレードにもよりますが、200万~300万ほど必要になってきます。
また、もしお墓を作るとなったら、120万ほど必要になってきます。

ただ死亡保障などのついている保険に備えていたらあえて、葬儀費用を準備しなくても大丈夫です。

これは万が一の時の準備で考えれば良いと思います。

老後資金

将来もらえる年金額が減少傾向になっています。
今の60代以上夫婦の月の生活費は約25万円この金額は豊かな老後を暮らしている方の平均になります。

65歳から毎月25万の生活を85歳までの20年間続けたとします。
(今の平均寿命は85歳と言われています。)

トータルで6000万円必要になります。

もしかしたらもっと寿命はのびているかもしれません。
90歳までだと7500万円です。

老後無職なのに、出費はある状態です。

2019年6月3日に金融庁が報告した「高齢社会における資産形成・管理」では、
「余裕のある生活をしたい場合、年金収入だけでは月5万円のマイナス(収入:21万、支出:26万)になっています。そのため、単純計算で平均的に1,300万~2,000万が不足する。この毎月の赤字額をご自身の保有する金融資産などで補填することとなる。」
とあります。
高齢社会における資産形成・管理 金融庁より

もちろん、老後ですので、ライフスタイルを変えれば良いのですが、どの程度、準備するかはご家庭による検討が必要ですが、これも若いうちから少しずつでも資産形成をする事で対応をする事が重要です。

住宅費用

住宅ローンがある方も、賃貸の方も関係してきます。

また、将来マンションやマイホームを考えている方も頭金なくマイホームが手に入る時代になりましたが、それでもマンション、マイホームを購入前には、住宅ローン以外にもたくさんの出費が必要になります。

実際我が家も、家の購入資金とは別に、カーテン、家具家電など200万ほどの出費もありました。

また、今後一生暮らす家です。
何十年か後にリフォームも必要になってきます。

平成26年度住宅市場動向調査報告書では、リフォーム資金として平均約230万必要だと言われています。

そのための資金準備が必要になってきます。

マンションにも介護用などではリフォーム費用の援助がある自治体もあります。

念のために、自治体の制度を確認しておくこともお勧めします。

緊急予備資金

読んで字のごとく、急に必要になるお金になります。

例えば、冷蔵庫が壊れてしまった、今月お金使い過ぎちゃったから来月まで待って。
なんて出来ないですよね。

そんなときにすぐに引き出せるお金があれば冷蔵庫もすぐに購入が出来ます。

まとめ

生きていくうえで必要となる8つの資金についてご紹介をしました。

もし万が一自分に何か起きたとき、家族は、家庭はどのようになるのか?
これからの自分がどのような生活になるのか?

子供の教育資金をどう準備するのか?

住宅は? 医療は?

これら8つの資金をどう確保するのか、

これまでのお話を踏まえて、自分たちのこれからの資金準備、保険の備え方を一度確認してみましょう。

次回は、8つの資金の考え方や具体的な例、どの保険で備えれば良いのかをご紹介します。