セゾン投信は2007年に創業された独立型の投信会社です。
創業してまだ若い会社ですが、2014年に運用資産総額が1,000億円を達成しており、個人投資家からも人気のファンドです。
個人型の投資信託は、会社によって投資に対する理念が違っています。
ここではセゾン投信の特徴と、セゾン投信が人気の理由を徹底検証していきます。

セゾン投信の運用理念

セゾン投信の特徴はというと、長期的な資産形成をサポートする姿勢と、国内だけでなく海外の金融資産にもまんべんなく投資を行いリスクを分散させていることです。
投資信託を運用するときは、20〜30年からそれ以上の長期投資が欧米では一般的ですが、日本の場合は投資信託の保有期間が3年程度です。
どちらがいいかというと、投資信託の場合は保有期間は長いほど良いとされていますので、日本の現状の運用スタイルは世界から見ても遅れているのです。

その背景としては、日本の投資信託販売は主に銀行などの金融期間が担っていたことが原因の1つとして挙げられています。
銀行は販売手数料を稼ぐために、お客さんに投資信託を積極的に乗換えることを勧めていたため、投資信託で長期運用が根付いてこなかったんです。
これは日本の個人投資家の資産運用に対する知識が乏しかったから金融機関の販売員の言う通りに投資信託を買ってしまうわけで、投資家がもっと賢くなれば、日本の投資環境も良くなるとされています。
このような日本の投資環境を良くしていこうという思いから生まれたのがセゾン投信というわけです。

長期投資と国際分散投資が有益な理由

投信会社が個人投資家に向けて長期投資を推奨しているというのはとても良心的な会社ですね。
国際分散投資というのもセゾン投信の特徴です。

投資信託は株や債券を広く浅く保有するため、リスクを抑えてリターンを上げられていけるので、毎月銀行口座から自動で引き落としてくれる仕組みにすれば、ほったらかしでも資産運用ができると言われています。
しかし、投資信託を長期運用するだけでは資産が増えないこともあるんです。
実は、投資信託で収益が上がる前提として、「長い目で見ると経済が良くなっていく」という条件があります。
実際に人口が増えている発展途上国では経済も急成長していきますが、すでに人口の伸びが止まっている先進国では経済成長はあまり見込めません。

今の日本のように経済成長があまりない地域のみで投資信託を保有していても、必ずしも資産は増えるとは限らないのです。
だから投資信託を運用するときは、日本国内の経済だけで見るのではなく、世界全体として経済が成長していくという考えで投資すべきというのがセゾン投信の理念なんです。

個人投資家への啓蒙活動も充実

先ほど説明しましたように、これまで日本で健全な投資信託のファンドが育ってこなかった理由として、個人の資産運用に関する知識に乏しいことがありました。
セゾン投信のホームページを見ると、投資信託の基本について学べるコンテンツが充実していて、セゾン投信が個人で資産運用している人の教育をしようという姿勢がうかがえます。

ちょっとひねくれた見方をすれば「投資信託について正しい知識を身につければ、ウチ(セゾン投信)って素晴らしいでしょ?」といった感じにもとれますが、実際に正しい知識をもって運用している個人投資家や投信ブロガーさんたちからも人気のファンドもありますので、良い会社だといえます。
創業者の中野晴啓さんは、資産運用に関する本を数多く執筆するなど積極的に情報発信をされていますし、投資信託に関するセミナーも開催しているようです。

セゾン投信のファンドは2つ

セゾン投信で運用しているファンドは現在2つだけです。
1つは「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」、もう1つは「セゾン 資産形成の達人ファンド」です。
どちらも受賞歴のある個人投資家に人気のファンドですが、それぞれ運用方法に特徴がありますので説明していきます。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

こちらは長期投資と国際分散投資というセゾン投信の運営理念に加えて、世界中のインデックスファンドに分散投資しています。
インデックスファンドというのは、日経平均株価などといった市場の平均値に合せた運用を目指しているもので、運用コストが安く堅実な資産運用ができるとされています。
セゾン投信ではバンガードというインデックスファンドの世界シェアがナンバー1のファンドです。
運用コストが限りなく抑えられているため、運用の手数料が安くて済むのが特徴です。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の料金は以下の通りです。

・販売手数料:0%
・実質の信託報酬:年0.69% ±0.03%
・信託財産留保額:0.1%

投資信託を買うときのポイントは、いかにコストを低く抑えるかです。
販売手数料が無料なのは嬉しいことですし、信託報酬が約0.7%前後というのも悪くない水準です。
個人で複数の投資信託を購入するときには、定期的にリバランスを行いメンテナンスしていく必要がありますが、このバランス型のファンドはあらかじめ決められている比率に合せて投資のプロがリバランスを行ってくれるので、初心者でも始めやすいですし、放ったらかしにしていても安心です。
「投資ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」でも何度も受賞歴があり、個人投資家にもとても人気の投資信託です。

セゾン 資産形成の達人ファンド

先ほど説明した「バンガード・グローバルバランスファンド」が株式と債券が1:1の組み合わせでバランスよく資産を保有する形でしが、「資産形成の達人」では株式を中心に運用するファンドの投資信託を複数買って運用していますので、より積極的に資産を形成していくスタンスをとっています。
リターンは増えればリスクもその分増えますが、先ほどの「グローバルバランスファンド」のようにリスクを抑えた金融商品をバランスよく保有することで、自分の目的に合った資産形成が可能となっています。
こちらも優れたファンドに与えられる「リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2016」で最優秀ファンド賞を受賞しています。

「セゾン 資産形成の達人ファンド」の料金は以下の通りです。

・販売手数料:0%
・実質の信託報酬:年1.35% ±0.2%
・信託財産留保額:0.1%

積極的な運用では、将来伸びそうなファンドを選定して投資を行うため、運用コストが高めとなります。
しかし、信託報酬は積極的運用のファンドにしては良心的な割合となっています。

まとめ

投資信託選びはよく調べて納得した上で購入することがおすすめです。
特に独立型の投信会社は運営理念がはっきりしているところが多く、運用の考え方やファンドマネージャーの人柄などに共感して投資信託を購入する人も多いです。
セゾン投資についてもっと知りたいなら、資料を取り寄せて見てみると分かりやすいのでおすすめです。

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